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テレビ出演 NHK Eテレ「チョイス病気になった時:肺炎の治療・予防 徹底対策」

当院理事長が9/21のNHK Eテレ「チョイス病気になった時:肺炎の治療・予防 徹底対策」に出演しました!

マイコプラズマ肺炎に関して解説しています!

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マイコプラズマ肺炎は、長く頑固な咳が続く病気です。以下にどんな病気か、治療法や対処法について解説します。

 

<マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?>

秋冬に増えるマイコプラズマ肺炎は、子どもから大人までかかる“歩く肺炎(walking pneumonia)”として知られます。原因はマイコプラズマ属(M. pneumoniae)という菌によって起こります。学校や職場など近距離の会話・咳で飛ぶ飛沫感染と、手指を介した接触感染で広がります。

<主な症状と潜伏期間>

最初は発熱・のどの痛み・倦怠感など風邪にそっくりです。数日で乾いた頑固な咳が目立ち、夜間に悪化しやすいのが特徴です。胸痛や息切れを伴うことも。潜伏期間は2〜3週間と長めで、その間に知らずに周囲へ広げるリスクがあります。子どもは高熱になりやすく、大人は微熱でも咳だけ長引くケースが少なくありません。

<診断と治療>

胸部レントゲン検査や聴診に加え、のど拭い液のPCR検査で確定します。治療はマクロライド系(例:アジスロマイシン)が第一選択ですが、近年はマクロライド系抗生物質への耐性菌が増加しています。そのためテトラサイクリン系やニューキノロン系を投与することも多くなってきています(年齢・妊娠などで使えない薬もあるため医師判断が必須)。解熱鎮痛薬や去痰薬で対症療法も併用します。自己判断で抗菌薬を中断すると再燃・耐性化の原因になるので禁物です。

<予防とセルフケア>

手洗い・咳エチケット・室内換気・十分な睡眠が基本です。家族に患者がいる場合は共用タオルや食器を分け、咳が強い間はマスクで拡散を抑えます。ワクチンはありません。運動再開は発熱が引き、咳が軽くなってからが目安です。

<受診のタイミング>

3日以上の発熱、呼吸が苦しい、咳が2週間以上続く、子どもの機嫌・食事・尿量の低下などがあれば早めに受診をしたほうがよいでしょう。周囲への拡散を防ぎ、重症化を防止します。

<まとめ>

マイコプラズマ肺炎は「長引く乾いた咳」がサイン。早期受診と適切な抗菌薬、そして日常の予防が最善の対策です。

 

肺炎に関しては、こちらの記事が参考になります。

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