くしゃみ・鼻水・鼻づまり、咳、息苦しさ、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、食物アレルギーなど、 アレルギーによる症状は年齢や季節を問わず、非常に悩ましい症状です。
当院アレルギー科では、アレルギー専門医・呼吸器内科専門医の視点を活かし、アレルギー性鼻炎・喘息・咳喘息・花粉症・食物アレルギーなどを中心に、原因の特定から治療まで一貫した診療を行っています。
このような症状・お悩みはありませんか?
- 食後や特定の食品でじんましん・かゆみが出る
- 花粉症や通年性アレルギー性鼻炎で、薬が効きにくい
- ホコリを吸うと咳がひどくなる
- 喘息・咳喘息と言われたが、コントロールが安定しない
- 原因不明の蕁麻疹が繰り返し出る
- アレルギー検査を受けたことがなく、原因を知りたい
- アナフィラキシーを起こしたことがあり、エピペンを処方してほしい
- ハチ毒アレルギーを調べたい
一つでも当てはまる方は、ぜひご相談ください。
当院では小学生以上の方を対象に診療を行っております。未就学児(小学校に入学する前の年齢のお子様)の診療は行っておりません。本院(御器所・荒畑駅)では、未就学児・乳幼児のお子様の診療を行っております。
目次
当院で行うアレルギー検査
以下の表のように大きく分けて3種類あります。
食事や花粉・ハウスダスト・ペットなど39項目を網羅したVIEW-39検査、13個まで検査項目を選択できる単項目検査、20分程度で即日結果の判明するイムノキャップラピッドアレルゲン8です。

①VIEW-39検査
39項目のアレルゲンを一度に検査できます。結果は1週間程度でわかり、価格は約5,000円程度(3割負担・検査料のみ)です。
項目としては、食事(卵・そば・ピーナッツ・フルーツなど)、花粉(スギ・ヒノキ・イネ科など)・ダニ・ハウスダウスト・ペット(イヌ・ネコ)・カビ(真菌)・ラテックスなどが含まれます。
花粉症+フルーツアレルギーのある方や、喘息でダニ・ハウスダスト・ペットアレルギーの可能性のある方などがおすすめです。

②単項目検査
下記の中から原因として疑わしいものを選択して検査が可能です。結果は1週間程度でわかり、価格は1項目あたり約330円程度(3割負担・検査料のみ)です。
貝類(カキ・ホタテ)・ペット(ハムスター・インコ・モルモット)・フルーツ(マンゴー・メロン・アボカド)・カビ・昆虫・ハチ・野菜(トマト・ニンジン・セロリ)・アニサキスなどさまざまなものを調べることができます。
また上記に加えて、より詳細な「コンポーネント検査」を実施することが可能です。コンポーネント検査とは、アレルギーの原因を「花粉」「食べ物」など大きな分類だけでなく、その中に含まれる原因成分(コンポーネント)まで詳しく調べる検査です。例えば同じ花粉アレルギーでも、重い症状が出やすいタイプか、軽い症状で済みやすいタイプかを見分けられます。症状の予測や治療方針をより正確に決めるために役立つ検査です。

③イムノキャップラピッドアレルゲン
イムノキャップラピッドアレルゲンテストは、アレルギーの原因となる特異的IgE抗体を、少量の血液で約20分という短時間に調べられる迅速検査です。指先採血などの簡便な方法で実施でき、当日中に結果が分かるため、花粉、ダニ、動物などが症状の原因かをその場で判断できます。
通常の血液検査に比べて待ち時間が短く、受診当日に生活指導や治療方針の説明が可能なのが大きな特徴です。アレルギーが疑われる方の初期評価やスクリーニング検査として広く用いられています。

当院で行っているアレルギー診療

①食物アレルギー
当院では、食物アレルギーが疑われる方に対し、血液検査(特異的IgE抗体検査)を中心とした検査を行います。必要に応じてアレルゲンコンポーネント検査(例:ピーナッツのAra h 2、卵白オボムコイド、ミルクのカゼイン等)を測定し、詳細に検査を実施しています。採血前の食事制限は不要で、抗ヒスタミン薬内服中でも血液検査への影響は特にありません。検査項目の例は、卵・乳・小麦・そば・落花生・ナッツ類・甲殻類・魚卵・果物・野菜・ゴマなど幅広く対応しています。
食物アレルギーの症状である蕁麻疹や口のかゆみなどに対しても、希望があれば抗アレルギー薬を処方します。
アナフィラキシー既往のある方にはエピペンの適切な携行・使用法も指導します。さらなる検査(経口食物負荷試験など)が必要と判断された場合は、連携する専門医療機関へ速やかにご紹介します。また学校生活管理指導表も記載しています。生活上の不安や疑問にも丁寧にお答えします。
なお皮膚プリックテストや経口食物負荷試験は当院では実施しておりません。
②気管支喘息(ぜんそく)・咳喘息
気管支喘息の多くはアレルゲンを吸入することをきっかけに炎症で気道が狭くなって、せき・ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴)・胸の苦しさが出現します。咳喘息は、長引く咳が主症状の喘息の一型です。ゼーゼーは目立たず、「風邪のあとに咳だけ続く」「会話や笑いで咳が止まらない」ことが多く、放置すると典型的な喘息へ移行することがあります。
原因には以下のようなアレルゲンがあります。
- ダニ
- ハウスダスト
- ペット(イヌ・ネコ・うさぎ)
- カビ(真菌)
- 花粉
これらは血液検査(特異的IgE抗体)で調べることができます。結果によっては、どのように対策をとるのがよいのか説明・指導(環境調整)を行っています。
③花粉症(アレルギー性鼻炎)
当院では、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎)について、症状をとる治療を最優先に診療しています。診断は問診と視診に加え、血液検査(特異的IgE、総IgE)を中心に行い、スギ・ヒノキ・イネ科・ブタクサ等のアレルギー状況を把握します。
治療は、眠気の少ない抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド、抗ロイコトリエン薬、点眼薬を患者さんの症状タイプ(鼻づまり優位・くしゃみ鼻水優位・眼症状優位)に合わせて組み合わせます。シーズン前からの予防投与により、発症や増悪を抑えやすくなります。強い鼻づまりや発作的悪化には短期の追加治療を行うことがあります。
再発を繰り返す方や根本的改善を目指す方には、舌下免疫療法(スギ・ダニ)をご案内可能です。花粉情報の推移に合わせた服薬計画、マスク・洗眼・洗濯物の工夫など環境対策も具体的にお伝えします。保険診療・予約制(紹介状歓迎)。毎年つらい方、今年初めて疑われる方も、早めのご相談をおすすめします。
④蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹(じんましん)は、皮膚に赤く盛り上がった発疹(膨疹)が出て、強いかゆみを伴う病気です。数時間で跡形なく消えることが多い一方で、繰り返したり、毎日のように続いたりすることもあります。当院では、症状の出方やどのくらい続いているか、誘因(きっかけ)を丁寧に確認し、原因の見極めと再発を減らす治療を行います。
じんましんの原因を調べるために必要に応じて検査を行います。蕁麻疹は検査で原因が特定できないことも多い一方で、経過や症状によっては血液検査(特異的IgE抗体検査)などを行います。
また当院では、抗アレルギー薬や塗り薬の処方も行っております。かゆみや腫れをいち早く治すように治療いたします。
⑤アトピー性皮膚炎
当院では、アトピー性皮膚炎の「かゆみ」と「湿疹」をしっかり抑え、再燃(ぶり返し)を減らすことを目標に治療します。症状の重さや生活背景を踏まえ、スキンケア(保湿)+外用薬(塗り薬)を基本に、必要に応じて内服治療も組み合わせて、無理なく続けられる治療計画を提案します。
治療のポイントは
- 保湿(スキンケア):
皮膚のバリア機能を整え、乾燥と刺激を減らします。 - 外用薬(炎症を抑える治療):
湿疹の部位・強さに合わせて適切に調整し、塗り方も分かりやすく説明します。 - かゆみ対策:
掻きこわしを防ぐため、症状に応じて内服薬も検討します。 - 再発予防:
良くなった後も状態に合わせて治療を調整し、悪化しにくい皮膚状態を目指します。
「市販薬で良くならない」「繰り返し悪化する」「夜のかゆみで眠れない」など、アトピー性皮膚炎でお困りの方はご相談ください。当院では、通常の治療ではなかなか皮膚の症状がよくならない方に、注射薬であるデュピクセントによる治療も行っております。
⑥アナフィラキシー(エピペン処方)

アナフィラキシーは、食べ物・薬・蜂刺されなどをきっかけに、皮膚症状(じんましん、かゆみ)だけでなく、呼吸(息苦しさ、ぜーぜー)や血圧低下、意識障害などが急に起こりうる、命に関わる重いアレルギー反応です。治療の第一選択はアドレナリン(エピネフリン)=エピペン🄬の筋肉注射であり、早期投与が重要とされています。
当院では原因を調べる目的で必要に応じてアレルギー検査(特異的IgE検査:食物・蜂・薬剤など)を行います。
治療・再発予防としてエピペン処方と使用法の指導、生活指導なども行っています。また、原因回避の具体策(食事・薬・蜂対策等)や、再燃時の行動計画も一緒に整えます。重症例、原因が複雑な例、専門的治療や精密検査が必要な例は、適切な医療機関へご紹介し、切れ目なくフォローします。
⑦遅発性フードアレルギー

当院では、遅発性フードアレルギー検査(食物特異的IgG)を「食事と体調を見直すための参考指標」としてご案内しています。検査結果だけで原因食品を決めつけず、症状・生活背景と合わせて医師が解釈し、必要に応じて食事の工夫をご提案します。じんましん・呼吸苦など即時型が疑われる症状は、別途適切な評価(IgE等)をご案内します。
当院からのメッセージ
当院のアレルギー科では、花粉症、ダニ・ハウスダスト、動物アレルギー、食物アレルギー、気管支喘息、慢性的な咳や鼻炎など、幅広いアレルギー疾患を専門的に診療しています。
症状だけでなく、生活環境やお困りごとを丁寧に伺い、血液検査(迅速検査・コンポーネント検査など)を活用して原因を的確に評価します。その上で、薬物療法だけに頼らず、日常生活での対策や予防まで含めた分かりやすい説明と個別対応を大切にしています。 「原因が分からず不安」「治療しても改善しない」とお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。
記事作成:
名古屋おもて呼吸器・アレルギー内科クリニック
呼吸器内科専門医・医学博士 表紀仁