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遅発性フードアレルギー

遅発性フードアレルギー検査とは?

食物アレルギーというと「食後すぐの蕁麻疹」や「呼吸が苦しくなる」といった即時型のイメージが強いですよね。ところが実臨床では、食後数時間〜翌日以降にお腹のトラブルや全身のだるさが現れ、原因と食べ物のつながりが分かりにくいケースが少なくありません。 この遅れて出るタイプの反応を評価するのが遅発性フードアレルギー検査です。

主にIgGという抗体を検査で測定します。様々な食べ物を120-240項目程度、一度に調べることが可能です。

一方で蕁麻疹やアトピー性皮膚炎などの原因を調べるための検査には向いていません。これはIgE抗体という一般的なアレルギー検査を行って調べます(保険適応)。アレルギー検査について詳しくはこちら

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目次

「IgG」と「IgE」は別もの

私たちの体は、食べ物などの異物に対して抗体というタンパク質をつくります。代表的なのがIgEとIgGになります。

IgE抗体は、即時型(食べてすぐ出る)アレルギー反応の主役となる抗体です。蕁麻疹、喘鳴(喘息症状)、アナフィラキシーなどの原因となります。

IgG抗体によるアレルギー反応は、数時間から数日かかることがあります。また症状も肌の乱れや慢性疲労などの様々な症状があるため分かりにくいといった特徴があります。

遅発性フードアレルギーの症状

  • 慢性的な下痢・腹痛
  • 湿疹・肌荒れ
  • 慢性疲労
  • イライラ
  • 不眠
  • 頭痛

など様々な症状が出る可能性があります。

遅発性フードアレルギー検査は
診断目的では推奨されない

IgGは「食べた証拠」で、食事の量と結果が関連し得ると言われています。米国アレルギー学会は、「IgGは食品への曝露に対する通常反応で、耐性と関連し得る」とも説明しています。

そのため遅発性フードアレルギー検査は、「診断ではなく参考情報」と考えていただくとよいと思います。結果を解釈する上で重要なポイントとしては、

  • 結果だけで原因食品と断定しない。「陽性=アレルギーがある」というわけではない。
  • 病歴+食事記録+(必要なら)除去と再導入、が重要です。
  • 除去は 最大でも1〜2品目から、短期間で(自己流の多品目除去は栄養・メンタル面のリスクとなり推奨されません) 。
  • 再導入(リチャレンジ)を計画し、症状の再現性で判断する。

検査費用

当院では、日本人の食事内容に合わせた120種類を検査する基本セットと、スパイスやハーブなどを含みより詳細な240項目を検査できる詳細セットをご用意しています。

基本セットには、ミルクや卵、野菜、フルーツ、小麦、グルテン、カンジダなどの項目が含まれています。

以下の費用は、診察料金、採血料金、検査料金が含まれます。
後日結果説明の受診の際には、下記に加えて再診料として6,600円(税込)がかかります。

検査項目について詳細を知りたい方は、お問い合わせください。

検査結果の一例

上記は検査結果の一部ですが、アレルギー反応の強さはクラス0~IVの5段階で表示されます(IVが一番強い反応)。どの食物で陽性なるのか、そのパターンなどをみて食事指導を行います。注意しなければならないのが、陽性反応がある=アレルギーがある、ということではないという点です。反応が出たからといってすぐに、それらの食べ物をすべて避けるようなことは推奨しません。大事なのは、現在お困りの体の不調について医師と相談しながら、疑われる食べ物の制限をおこなうか、その程度の期間行うかなどをよく検討する必要があります。

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記事作成:
名古屋おもて呼吸器・アレルギー内科クリニック
呼吸器内科専門医・医学博士 表紀仁