喘息(ぜんそく)は遺伝するの?—呼吸器内科の立場からわかりやすく解説
2025.11.24
ご自身が気管支喘息の場合に、子供に喘息が遺伝するのかどうか?心配になる方も多いと思います。気管支喘息はアレルギーの病気で、実はアレルギー自体が遺伝しやすい病気といわれています。
そのため気管支喘息も遺伝しやすい病気といえます。親のどちらかが喘息だと子供の発症リスクは約3倍、両親ともに喘息だと約6倍に上がるとの研究結果があります。母親の喘息の方が子に強く影響する可能性を示すデータもありますが、父親の喘息歴もリスク上昇に関与します。
しかし発症は環境の引き金が重要です。環境の要因としては、ダニ・ハウスダスト・ペットなどのアレルゲン曝露、ウイルス感染、喫煙・受動喫煙、大気汚染などがあります。双子の子供での研究では、同じ遺伝子でも環境により発症の有無が分かれることが繰り返し示されています。
そのため、喘息にならないよう環境を調整することが大事なのです。以下に注意すべきポイントを列挙します。
(1)妊娠中・家庭内の禁煙徹底:受動喫煙は強いリスクになります。
(2)アレルゲン対策:ダニ対策(寝具カバー・週1回60℃洗濯・掃除機)、カビ対策、ペットは症状と感作の有無で個別判断します。
(3)大気汚染情報のチェック
(4)体重管理と睡眠:肥満・睡眠障害はコントロール悪化と関連します。
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参考資料:
Global Initiative for Asthma - Global Initiative for Asthma - GINA
記事作成:

名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック
呼吸器内科専門医・医学博士 表紀仁