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睡眠時無呼吸の「簡易アプノモニター検査」とは?

睡眠時無呼吸

自宅で一晩、手のひらサイズの測定器を装着して眠り、睡眠中の呼吸状態を記録する検査です。入院や大掛かりな設備は不要で、いびき・無呼吸・日中の強い眠気がある人にまず行う最初の検査として用いられます。

 

<どんなときに勧められる?>

 

下記のような症状がある方にお勧めします。

 

・家族に「寝ている間、息が止まっている」と言われる

・いびきが大きい、夜中に何度も目が覚める、朝起きてもだるい

・日中の強い眠気、集中力低下、高血圧・糖尿病・肥満がある

・睡眠時無呼吸症候群(SAS)か、大まかな重症度を知りたい

 

<何を測るの?>

 

装置によって異なりますが、代表的には次の指標を同時記録します。

 

① 酸素飽和度(SpO₂):息が止まると下がります。

② 呼吸気流(鼻口の空気の流れ)または呼吸努力(胸腹部バンド)

③ いびき音、体位(仰向け・横向き)、脈拍 など

 

これらから「無呼吸(10秒以上呼吸停止)・低呼吸(呼吸が浅くなる)」の回数を推定します。装着した時は以下のようになります。

 

 

<検査の流れ(自宅で)>

 

1,手続き・説明:医療機関で装置の受け取りと装着方法の指導があります。

 

2,自宅で装着:就寝前にセンサー(鼻のカニューレ、指先のSpO₂、胸腹部バンドなど)を装着して普段通り就寝します。

 

3,翌日返却:装置を返却し、データを解析(1ヶ月程度かかります)。

 

4,医師から結果説明:重症度や治療方針(精密検査やCPAPなど)を相談します。

 

 

<検査の費用>

 

検査料金(3割負担):2,700円

診察料(3割負担):約900円

 

保険で3割負担の方の場合は、合計で3,600円程度になります。

 

<当日の注意>

 

いつも通りの生活でOKです。飲酒を普段からする人は、普段通り飲酒してください。マニキュア・ジェルネイルはSpO₂が誤作動することがあるため外しておいてください。風邪や鼻づまりが強い日は測定を延期することも考えましょう。

 

 

<結果の見方>

AHIという数値が重要です。

AHI(無呼吸低呼吸指数)は「1時間あたりの無呼吸+低呼吸の回数」で無呼吸があるかどうか、無呼吸の重症度がわかります。

 

5〜15:軽症、15〜30:中等症、30以上:重症(目安)

 

最低SpO₂:90%未満が頻発する場合は要注意

 

※簡易検査は「睡眠段階(浅い/深い/REM)」を測れないことが多く、AHIは目安です。症状と合わせて医師が総合判断します。

 

 

<まとめ>

 

簡易アプノモニターは自宅でできる睡眠時無呼吸の入り口検査になります。無呼吸の有無や重症度の目安が分かり、治療や精密検査の要否を決める材料になります。簡単な検査なので、睡眠時無呼吸の症状がある方はまず実施してみてはいかがでしょうか?

 

 

参考資料:

日本睡眠学会 睡眠障害を診断するための検査

https://www.jssr.jp/basicofsleepdisorders3

 

日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)

https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html

 

記事作成:

名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック

理事長 表紀仁